初めての入院生活

胸部の鈍痛に気がついたのが9/26のこと。
痛みの感覚が腰痛や寝違えたときのものに似ていたので、姿勢の悪さが原因かなと思っていた。夜、仰向けに寝ると痛みが強かったため、うつぶせで寝る。この日は寝られた。

翌日、痛みの強さはあまり変わらず。深呼吸をすると痛みが強くなり、自然と呼吸が浅くなる。息苦しさは無いものの、普通の胸痛では無いなと思い始める(普通は痛くないのだけど)。夜、どの向きで寝ても痛みが強く、ほとんど寝られない状況になる。

体調不良で寝られないのは、記憶にある中では2回。

新入社員時代、上京してすぐの頃にアトピーやら風邪やらで酷い状態で寝られないまま朝になり、気を紛らわせようと朝靄の中、多摩川のほとりでボーとしていたら釣りに来たおじさんに「兄ちゃん大丈夫かい」と本気で心配された、そのとき。

10数年前、突然水疱瘡を発症し「大人になってからの水疱瘡は辛い」の通説を身をもって体験した、そのとき。

そして3回目の今回。寝られないほどの痛みはさすがにおかしいと思い、9/28にかかりつけの内科医を受診。胸部のレントゲン、心電図、心臓のエコーを取り、その辺りに異常がありそうだとの診断になった。「循環器内科の専門に見てもらった方がよい」ということで紹介状を書いてくれた。

この時点ではまだそれほど大事でも無いと思っていた。

行った先は、いつも人間ドックや健康診断を受けている病院。血液検査と再度の心電図、エコーの結果、「急性心外膜炎」との診断を受けた。なんらかの原因により心臓の外側にある「心膜」の部分に炎症が起きてそれが痛みの原因であろう、とのこと。なるほどフムフムと聞いていると、

「入院しましょう」

とのお言葉。まったく予想していなかった展開に思わず「えへっ?」と言ってしまったが、先生は深刻な表情。その後の説明で、心膜炎から「心タンポナーデ」や「心筋炎」といった、命にかかわる重篤な症状を起こすこともあるそうで、そうなると救急車でも間に合わないことがある、従って、入院して治療と経過観察をすべし、ということが分かった。

そういうことなら仕方無いと覚悟を決め、仕事中のかみさんと連絡を取り、入院準備やら実家へのヘルプやらをしてもらい、緊急入院に。生涯初めての入院となってしまった。

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