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分岐点

2011年3月11日。
この日が、日本の歴史における大きな分岐点になることは間違いない。

3月11日以前の状態に戻すことはできない。物理的にも心理的にも。これから行われる「復興」は元通りに戻すことではなく、より発展した未来を作り次世代に残していくものになるだろう。

政治経済の地域的な偏りを「分散」させてリスクを減らす。
分散している地方の人と情報を「集約」させて障害への耐性を高める。
やらなければいけないことは多いと思う。

被災地域とあまり離れていないのに、目立った被害が無かったことに「後ろめたさ」に似た、やり切れない気持ちをずっと抱えていた。何も出来ない事へのもどかしさも相まって。今はその状況を素直に喜びたいと思う。そう思っても良い、と思えるようになってきた。

今なお「被災」の真っ只中にいる人たちに、継続的に援助がされるように。
長い道のりになる復興への歩みが留まらないように。
世界から受けた恩を返す、そのときのために。

自分たちにできることは、歩き続けること。

4月4日記す。