原発性アルドステロン症

先日の入院の原因となった急性心外膜炎の経過確認のため、お世話になった病院を再訪。入院中ずっと高血圧気味だったので、原因調査のための血液検査の結果も聞くことができた。

心外膜炎は特に再発の心配も無し。胸膜炎の併発も無し。
心電図の結果も元に戻った。

「元に戻った」

「正常になった」でなく。

これは同じ病院で人間ドックを受けていたので分かったことだが、元々心電図の結果にやや異常を示す傾向があり、それが今回の心外膜炎の影響でむしろ正常値の波形に近くなっていたらしい。心外膜炎の症状が収まった結果、(少し異常のある)元の状態に戻ったのだった。

ドック受けててよかった。ドック受けてた病院を紹介先にしてもらってよかった。

で、高血圧の原因調査の結果、言い渡されたのが「原発性アルドステロン症(の可能性あり)」、というもの。血液検査結果の「アルドステロン」と「レニン」の値の比(アルドステロン/レニン)が200を超えたら確定診断を受ける基準になるとのことだが、結果は「1160」。限りなく黒に近いグレー。

初耳な症状なので調べてみたところ、だいたいこんな感じ。

  • 普通の降圧剤に反応しない二次性高血圧と言われる高血圧症の原因の1つ
  • 片側の副腎に良性腫瘍ができていること、または両側の副腎が過形成状態になっていることが原因
  • 原因に応じて手術か薬での治療を行う

1.原発性アルドステロン症

【概要】
高血圧症の5%~10%をしめる病気です。若年から高齢者まで広く認められ、女性にやや多い病気です。アルドステロンは、ナトリウムの貯留により血圧を上げるホルモンで、大部分は副腎の片側の腺腫(良性腫瘍)で、一部が両側の副腎全体が大きくなる過形成から過剰に作られる病気です。

慶應義塾大学医学部 内科学教室 腎臓内分泌代謝内科

本態性高血圧患者に比べて、脳卒中や心房細動、左心室肥大など心血管系の合併症を高率に発症することも報告されています。最近ではアルドステロンが心血管系で局所産生され、直接心筋や血管などに作用して線維化を進めることも明らかになっています。

PAは臓器障害のリスクファクターとして認識され、早期の診断・適切な治療が必要です。

原発性アルドステロン症 検査 ガイドライン 治療 手術:東北大学病院

おだやかでないですね。

適切な検査と診断をしてくれた主治医に感謝。
今後はまず確定診断へ。

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