2014-04-08 追記、2016-10-14 更新、2021-05-18 リンク切れ更新
ハンドソープ、誤飲の検索で辿り付かれる方が多いようなので情報を追記しておきます。(お子様の誤飲、ご心配のことと思います)
ハンドソープや台所洗剤といった、弱酸性、中性、弱アルカリ性の洗剤は毒性は高くないため、応急処置をしたら様子見が基本のようです。子供の場合、どれくらい飲んだかはっきりしない事が多いと思うので、医療機関への受診は検討した方が良いですが、夜間緊急医などに駆け込むほどの緊急性は無さそうです。(様子がおかしいようであれば早目の受診を)
酸性やアルカリ性など毒性のあるもの(トイレ用洗剤など)は応急処置をしてすぐに受診することを検討した方が良いです。
参考サイト
石けん,洗剤,洗浄剤,仕上げ剤等
誤飲誤用の応急処置(2003年改訂版・2015年部分改訂)
5.身体洗浄剤
(4)ボディーソープ
家庭での応急処置 ◎行うべき処置 ×してはならない処置
(1)希釈液をなめたり,一口飲んだ場合
◎毒性上,ほとんど問題はないが,まず水で口をすすぐ。
◎誤飲したものを薄めたり,食道や胃粘膜を保護するために,念のためコップ1杯程度の牛乳または水、あるいは生卵を飲ませる。
◎様子がいつもと違う場合,医師に相談する。
(2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
◎すぐにコップ1~2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲ませ,誤飲したものを薄めたり,食道や胃粘膜を保護する。
×無理に吐かせてはいけない。吐物や泡が気管にはいると肺炎をおこす可能性がある。自然に嘔吐が生じた場合は,吐物を吸入しないように注意する。
◎嘔吐や下痢症状が激しかったり,様子がおかしい場合は医師に相談する。
●誤飲食により嘔吐した場合は、飲んだものや吐物などが気管に入る「誤嚥」を起こす可能性があり、窒息や誤嚥性肺炎の原因となることがある。
嘔吐がない場合でも、高齢者は一般的に、飲み込む機能(嚥下機能)の低下により、飲食物を誤嚥しやすくなる。
直後に症状がなくても経過を観察し、いつもと様子が異なる場合は、医師の診察を受ける。
日本石鹸洗剤工業(JSDA) 誤飲誤用の応急処置
石けん(浴用・化粧用・洗濯用)
固形、クリーム状、液体、粉末など外観は様々です。
■ 毒性
製品の毒性は高くありません。
■ 症状
食べた場合、最初は吐き気、嘔吐、のどの痛み、口の中のただれなどがみられます。
腹痛や下痢を起こすこともあります。
■ 事故が起こったら
ひと口程度なら、牛乳を飲ませ、しばらく様子をみて、症状がでれば受診します。大量に食べた場合は受診します。
□ 参考
1. 石けんの種類には浴用、化粧用、薬用、洗濯用など様々ありますが、毒性的には同じです。
2. 認知症の高齢者では数個食べてしまうなど、量が多いこともあるので注意が必要です。
公益財団法人 日本中毒情報センター – 中毒事故の問合わせが多い家庭内の化学製品
Q.赤ちゃんが石けん(又は泡)を舐めてしまいました(食べてしまいました)が、大丈夫ですか。
A.石鹸に強い毒性はありませんが、石鹸を舐めてしまった場合は、赤ちゃんにミルクまたは水を与えて様子を見てください。また、赤ちゃんの様子がおかしいようであれば、専門医(小児科など)に診ていただいてください。
もし、赤ちゃんが石鹸を食べてしまった場合は、口内に残っている石鹸を、ぬらしたタオルやガーゼでふき取って下さい。但し、飲み込んでしまった場合、無理に吐かせないで下さい。吐物や泡が気管にはいると肺炎をおこす可能性があります。その後、赤ちゃんにミルクまたは水を与えて様子を見てください。そして、赤ちゃんの様子がおかしいようであれば、専門医(小児科など)に診ていただいてください。
赤ちゃんが石けん(又は泡)を舐めてしまいました(食べてしまいました)が、大丈夫ですか。 | 石鹸Q&A | サイト情報|牛乳石鹸共進社株式会社
石けん・シャンプー・リンス
水を飲ませて様子を見る
とくにポンプ式だと、赤ちゃんでも中身を出しやすいのですが、 ほとんど危険はありません。変わった様子があれば、念のため 受診を。
誤飲した物別・応急処置 早見表(安全)ER・赤ちゃん救命救急室(テキスト版)
ちなみに、我が家の次男がテイスティングしたのはライオンのキレイキレイ薬用泡ハンドソープ(の原液)でした。
追記終わり。
いよいよ今日から玲がキャンプに出発。3泊4日で、帰ってくるのは来週の火曜日。荷物も当然、でっかい。
リュックが歩いているようだ。
元気に出発しているようだが、実は朝からすったもんだの事件があった。
キャンプへの出発を午後に控えた朝、玲がボソボソと母親に話しかけている。
玲:「怒られるかもしれないけど、ホントの事言っていい‥‥‥?」
玲がこう言うときは何かイタズラをしたときか、一人で何かをして失敗しちゃったときと決まっている。「怒られてもいいから隠し事をしてはいけない」ということを教えてからこのような言い方をするようになった。
いつものことなので「言ってごらん」と聞いてみると、まったく予想していない答えが返ってきた。
玲:「あのね。。手を洗うセッケン、飲んじゃったの‥‥。」
母:「えーーーー」
なんのこっちゃとよくよく聞いてみると、洗面台でいつも使っているハンドソープの容器を開け、原液をコップに(半分くらい)注ぎ、水で薄めて飲んだのだと言う。びっくりするやらあきれるやら、なんでそんなことをしたのかと聞いたら、「口の中がキレイになると思ったから‥」とのこと。
恐らく、もう一つの理由がある。使っているハンドソープは桃の香りがする。玲はそれを「いい香り」とよく言っていた。そして最近、カルピスを飲んだ。原液を薄めるタイプのやつだ。
「いい香りがする」⇒「カルピスみたいにして飲んだらおいしいかも」
という思考の流れになったことは否めない。
えらいこっちゃ、とメーカーに電話して誤飲について聞いてみると、劇物は入っていないが様子は見ておいた方が良いと。特にお腹が痛いとも言ってはいないものの、しきりと「喉が痛い」と言う。ひとまず医者に連れていったが、診察の結果は特に問題は見当らないとのこと。(しかし先生にこってりしぼられて帰ってきた)
その後の聞き取りで、実際に飲んだのは一口だけで、おいしくなかったから後は捨てた、らしいことが分かった。そういうことであれば医者に連れて行く程でも無かったのだが‥。お腹の様子も特に変わり無いので、水や牛乳をたくさん飲んで、なんとか午後の出発にこぎつけた。
そして、彼がやった事がどの程度のものか実際に試してみた。ハンドソープ(泡)を手にとって、ペロリ‥。
やめときゃよかった。
子供の誤飲を防ぐには、誤飲しそうなものはちゃんと片付ける、子供の手の届かない所に置く、ということが大原則だが、玲のやったことは誤飲とはちょっと違う。
- ハンドソープの容器を開ける
- コップに注ぐ
- 水で薄める
- いただきます
これは誤飲じゃなくて、もはやテイスティングだ。
ハンドソープを手の届かない所に、というのも本末転倒な話だし。
おいしくなかったらしいので、もう同じことはしないと思うが。
この先、いろいろ心配だ。
一応、引率の担当者にもご報告。
お姉さん:「ハンドソープ、おいしかった?」
玲:「うぅん、おいしくなかった」
お姉さん:「だよねえ、もう飲んじゃダメだよ」
玲:「はぁぃ」
ちょっとしょんぼり。
まぁ、元気でいってらっしゃい。